芋幹七十郎

◇ 芋幹七十郎(社員ブログ)

第一章・おいらの御幼少期

~プロフィール~  芋幹氏は浅草で誕生後、 東京を根城に転々と職業遍歴を重ね、 現在は、弊社㈱ファシリティサポートに在職中です。本人は八十郎まで頑張りたいと元気です。私生活は、愛妻と二人だけのおしどり夫婦。人物評は温厚なれど作業中休憩中に関わらず……

~そのⅠ・おいらの誕生秘話~  まず、ご挨拶かわりにおいらの生まれた時のことを話してみるよ。おいらが天才だったことがわかるはずさ……。おいら齢のせいなのかな、近ごろ七十年前の生まれた頃をちょくちょく夢に見るんだよ。おいらは魚なんだよ……

~そのⅡ・おいらの誕生秘話~  おいらつらつら想うに、落書きほどご機嫌なものはない。描いていると自然と鼻歌がもれてくる。厭きることなんかない。どう描こうか、なんて構想なんかないね……

~そのⅢ・おいらの誕生秘話~  もうおっぱいの味を忘れちまったけど、おいらは小学校へ上がる前まで飲んでいたらしい。末っ子だから独り占めだったのさ。この世に生まれ出た騒ぎは前に話したけど、おいらは腹が立ってギャギャ泣いていたら……

第二章・おいらのアルバイト遍歴

~そのⅠ・ヨイトマケの唄~  本業でない仕事、本業のかたわらにする仕事、内職などをアルバイトというなら、おいら人生七十年の職業遍歴はぜんぶバイトかな。この話しはバイトとは関係ないが、話して見たくなった。ニコヨンという言葉があった……

そのⅡ・牛乳配達の顛末~  おいら十三郎の中学生時代だったと思う。おいらの家はとても貧乏だったし、おいらは親孝行なガキだったから、アルバイトをしようと決心した。だがそれは嘘だ……

短編小説

都会の寓話・いねむり坂の女主人・その1~  東京は坂道の多いところで、 坂道の愛好家が六百か所まで訪ね歩いたが、 まだたくさん残っていたので呆れたと聞いたことがあります。 坂道にはそれぞれ名称が付いていますが、 それぞれの地形にちなんだ名が多いようです。 女坂に男坂、幽霊坂に暗闇坂、牛鳴坂に猫又坂……

都会の寓話・いねむり坂の女主人・その2~  さて、ぼくは「いねむり坂」をのぼって行く中ほどで、 ある喫茶店を見つけました。近くに古い朽ちた庚申塚があります。 この辺りがもしかして、 むかし行き来した旅人や馬追いや荷馬たちが、 野たぬき、野きつねの魔術で居眠りさせられたところかも知れません…

都会の寓話・いねむり坂の女主人・その3~  ドタドタドタ……。 ジャンヌさんがいる調理室は廊下をへだてた向かいにありました。 ぼくの慌てた足音に調理室にいたジャンヌさんは気がつきました。『はいはい、そうですか。もう少しでできますよ』 『そうですかじゃないんですよ。ジュンコさんがシーッと笑って……』

 

都会の寓話・いねむり坂の女主人・その4~   ヒソヒソヒソ、ガヤガヤ、ハハハハハ。ふと何かの物音に目を覚ましました。何か賑やかな話し声が聞こえてきました。耳を澄ますと、ぼくの足元の床下から聞こえてくるようです。ぼくはぐっすり眠ってしまったようです。背伸びをしながらまわりをみまわすと……

  

都会の寓話・いねむり坂の女主人・その5~   床戸はとても重く、二人で開けました。 ギギギギ………と、 床戸は不気味な音を立てて手前に上がると、 ふわっと地下から暖かい賑やかな話し声が湧きあがってきました。 床戸から地下室におりる階段があります。 足もとは暗いのですが、降りられないほどではありません……

都会の寓話・いねむり坂の女主人・その6~   ジャンヌさんが扉にふれると、音もなく左右に開いて青い月の光に照らされた広い草原が現われました。ジャンヌさんとぼくが草原にでると、草原の向こうに小高い丘があるのが見えました。ジャンヌさんはどんどん丘の上に歩いて行きます。それがとても早足なので……

© 2017 f-supo.com